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株式会社エービーシー・マート様

課題
モバイル端末を管理・活用したい
成果
全国約800店舗へのiPad端末導入を実現

通販在庫をiPadで検索し、リアル店舗の販売機会を増やす。
SDMがあったから可能になった約800店舗への配布

全国に784店舗(2015年2月時点)を展開する、国内最大規模のシューズ専門店チェーン、ABC-MART(ABCマート)。リアル店舗にご来店されたお客様が求める色やサイズがない場合、通販用の在庫を即座にiPadで確認して、お客様宅に直送するシステム「iChock(アイチョック)」が動いている。リアル店舗における販売機会のロスを防ぎ、お客様満足度を高めるためのサービスだが、タブレット端末の店舗への配布にあたって活用されているのが、アルテリア・ネットワークスの「VECTANTセキュアデバイスマネージメント(VECTANT SDM、以下:SDM)」だ。「SDMがあったからこそ、システム管理者の負担が軽減され、膨大な数の配布が可能になった」と関係者は口を揃える。

お客様概要

企業名:
株式会社エービーシー・マート様
業種:
小売・卸売業(流通小売業)
利用規模:
従業員7,076 名(2015 年2 月末日時点)

靴・衣料・雑貨などの小売、靴の商品企画、製造及び販売を行う。 国内784 店舗、国外191 店舗(2015 年2 月末日時点)を展開。1985 年設立、2000 年ジャスダック上場を経て、2002 年東証一部上場。売上高2,135 億円(2015 年2 月期)。 国内外の製造拠点を活用して"川上から川下までの製販一貫体制" を強化している。

導入フロー

導入の背景

課題1約800台のiPad端末のキッティングを省力化したい。

当社の提案
モバイル端末管理サービスであるVECTANT SDMで、端末の初期設定を一括で行うことが可能です。

課題2全国の店舗へ配布したiPad端末のサポートを効率化したい。

当社の提案
本サービスはリモートで、専用アプリを流し込めること、システムがハングアップした際に本部からセットアップができること、紛失の際のデータ消去や私的利用を防止するための監視機能があるので端末の管理・サポートが遠隔で行えます。

導入のポイント

POINT1端末の初期設定などのキッティングを一括で行える。

POINT2リモートで専用アプリをインストールできる。

POINT3ハングアップした端末をリモートでセットアップできる。

POINT4端末紛失の際のデータ消去ができる。

POINT5私的な利用を防止するための監視機能がついている。

導入の効果

効果1全国約800店舗へのiPad端末導入を実現。

効果2本部からのサポートの効率化により、iChockの利用頻度が大幅に向上。

システム運用イメージ図

インタビュー

佐藤 喜尚 氏

グランツリー武蔵小杉店 店長

導入の現場

iPadを活用し、お客様の面前で在庫検索。
お客様に最適商品を無料でお届け。

2014年11月にオープンした神奈川県川崎市の大型商業施設「グランツリー武蔵小杉」。その4階にABCマートの店舗がある。スニーカーからビジネスシューズまでシーズンを反映した多彩な商品が並ぶが、60坪の中型店舗ではデザイン、色、サイズのすべてを在庫することは難しい。欲しいデザインの靴を見つけたものの、店頭でサイズが見あたらない場合、これまでは諦めて帰ってしまうお客様も多かったが、今は違う。ふだんはレジカウンター内に保管されているiPadがここぞとばかり活躍するのだ。

「ご希望のサイズや色がない場合、在庫量の多い通販サイトをiPadで検索します。在庫があれば、別の商品でサイズを合わせ、ご納得いただければ、iPadを使ってお客様のご住所などを記入していただき注文完了。最短3日目には送料無料でお客様のご自宅に商品が届きます」
とiPadを操作しながら話すのは、グランツリー武蔵小杉店店長の佐藤喜尚氏だ。リアル店舗と通販店舗をiPadでつなぐ在庫管理システム「iChock(アイチョック)」。リアル店舗での販売機会ロスを防ぐと同時に、たとえ在庫がその場になくても、注文すれば後から手元に届くという安心感が提供できる。

店頭での顧客満足度を高める仕組みは、実はこれまでにもあった。お客様が希望する商品の店頭在庫がない場合、販売員が店頭のコンピューターで全店在庫を検索し、在庫をもつ店からお客様に「直送」する、というものだ。

ただ、他店舗の在庫を活用する「直送」業務では、在庫がないA店が在庫のあるB店に電話をかける、お客様に手書きで住所等を記入してもらう、その伝票をA店からB店にファックスで送る、などの手間がかかっていた。たとえデータ上はB店に在庫があっても、いわゆる「取り置き」状態にある場合はB店からはその商品を販売できないので、次の店に問い合わせをする必要もあった。お客様はその間、手持ちぶさたのまま、店舗間のやりとりをじっと待っていなければならない。店舗側にとっても、1人のお客様への対応に、複数店の販売員がかかりきりになるのは、効率的とはいえない。

「ECサイトであれば、基本的に"取り置き"状態は発生しませんし、iPadを使って商品の色やデザインも写真でご確認いただけます。さらにECサイトへのオーダーと同時に、その場でお客様控えを印刷してお渡しできます。一連の操作がスピーディーになることで、お客様の店頭での待ち時間も従来に比べて約半分になりました。iChock経由の販売は週末の繁忙期に1日5~6件程度ですが、それでも時間が短縮されたことで、その分をお客様へのサービスに振り向けることができるようになりました」(佐藤氏)。

ABCマート本部から同店にiPadが配布されてきたのは、2015年1月。宅配便で送られてきた端末を、店側でセットアップ。アルバイトを含め店舗の全員がすぐに操作に慣れた。最近はスマートフォンの普及で、お客様の多くがiPadの操作に慣れている。そのため、従来の手書き伝票よりも手軽に住所などを入力してくれるという。

もちろん個人情報の管理には店側も気を遣う。「お客様に入力いただいたデータは端末に残らないようになっていますし、万一、紛失した場合も遠隔で使用停止にすることができます。本部に端末をしっかり管理してもらっているという安心感はありますね」と佐藤氏は言う。

神田 忠司 氏

株式会社エービーシー・マート
システムEC部チームリーダー

導入の背景

全国約800店舗へのiPad端末配布。
管理ツールがなければ不可能だ

ABCマートのiChockシステムが稼働したのは、2012年12月から。最初は19店舗からの実験的なスタートだった。初期計画は300店舗配布だったが、それを完了するまでに2年近くかかった。新しいシステムだけに、店舗側が慣れるのに時間がかかったし、エリアごとの店舗を管理するスーパーバイザーが店頭を周り、システムの説明をする必要もあった。

「導入当初、販売員がパスワードを忘れてしまって初期化せざるをえない時などは、その都度、端末を本部に送り返してもらったりしていました。iChockの利便性が各店舗に伝わり、次第にその利用頻度が高まるようになると、次の段階として全店への配布が検討課題にのぼったのですが、その数は約800店。これだけの規模の端末となると、1台1台をシステムの側がセットアップするのは不可能。どうしてもモバイル端末管理サービスが必要になります。そこで選択したのが、VECTANTセキュアデバイスマネージメントでした。この製品がもしなければ、全店に配布するという私たちの計画は、絵に描いた餅に終わってしまったかもしれません」
というのは、同社システムEC部チームマネージャーの井上義裕氏だ。

2014年11月にSDMを導入してからは、わずか2カ月で450台の追加配布を完了。この急展開には、SDMでiChockアプリやセキュリティなどを一括管理することで、遠隔地にも宅配便で大量配布できるようになったことが大きい。

管理ツールに求めた最低限の機能は、リモートで専用アプリを流し込めること、システムがハングアップした際に本部からセットアップができること、紛失の際のデータ消去や私的利用を防止するための監視機能などだ。

「さらに、管理コンソールの直感的な使いやすさも重要な条件。システム側の担当者が変わっても、すぐに使えることが大切でした」と、システム開発を担当した同部のチームリーダー神田忠司氏は言う。

役員会から導入の承諾を得る際には、「ABCマートの店舗はますます拡大する。1500店舗ぐらいになっても、きちんと動くもの」という条件を提示されたという。これらの条件を全て満たす製品が、SDMだった。

井上 義裕 氏

株式会社エービーシー・マート
システムEC部
チームマネージャー

導入の効果

ブラウザのAirPrint機能対応で、端末からの帳票印刷がスムーズに

iChockシステムを店頭で利用する場合は、受注伝票などの帳票類をその場で印刷して、店頭で保管や、お客様に渡す必要がある。

「店舗のプリンタやLAN環境も新旧まちまちで、当初はiPadから印刷できないケースもあり、その改善に少々時間がかかりました。iChockはアプリ配信の他に万が一のバックアップ用としてSDMブラウザでも利用できるようにしています。その場合、iChockの在庫検索はアルテリアのSDMブラウザやiOSのSafariで行うわけですが、そこで得た検索結果をプリントアウトするためには、iOSのAirPrint機能を使っています。SDMブラウザをAirPrint機能に対応させるためには、アルテリア・ネットワークスの開発陣に一汗かいてもらいました」(神田氏)

SDMの独自機能である法人デスクトップは、本部からの情報とアプリ更新、そして在庫検索のためのアプリなど、アイコンは3つしかない。「できることを制限することで、逆に使いやすくなっていると、現場からは好評」と神田氏は言う。

ただ使い込むうちに店舗からはさまざまな要望が上がってくるようになった。

今後はテロップ機能を活かして、本部からの情報配信を充実させるほか、シューズメーカーが作成したキャンペーンビデオなどのコンテンツをiPadからも閲覧できるようにしたり、販売員教育にも端末を活かすなど、さまざまなアイデアが社内にはある。

「iChockでは通販在庫を活用することで、店舗側の負担を軽減し、お客様の時間の節約もできる。在庫を持てない小型店舗でも販売機会を増やすことができるようになりました。今後も現場の声を随時、システムに反映していきたい。そのためにこそ、SDMの堅牢なセキュリティ機能と、柔軟な拡張性を活かしたい」と、井上氏は期待を寄せている。

ヴェクタントとはアルテリア・ネットワークスが提供するIP接続サービスのブランド名です。

事例内容は取材当時のものです。