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株式会社JECC様

課題
通信コストを見直したい
通信の品質に不満がある
日本電子計算機株式会社(JECC)は、1961年に通商産業省(現 経済産業省)指導のもと国内屈指のコンピュータ・メーカの共同出資により設立された。
IT関連専門のレンタル・リース会社として、官公庁から民間企業まで、半世紀にわたり数々の企業の多様なITニーズに応えることで高い信頼と実績を確立してきた同社は、近年のIT環境の大きな変化の中、クラウド時代に対応すべく新たに開始したITプラットフォームサービス(IaaS*)のアクセスラインにUCOM光を採用した。
新事業の要となるネットワークに、なぜUCOM光を採用したのか。
ITサービス部サービス開発課長の姥久手英俊氏、サービス営業課主任 戸田洋右氏に話を聞いた。

お客様概要

企業名:
株式会社JECC
業種:
情報通信業
利用規模:
従業員数413名

業務概要:IT関連のレンタル&リース&ファイナンスサービス、ITプラットフォームサービス
設立:1961年8月16日
資本金:657億円
本社:東京都千代田区丸の内
特長:設立以来半世紀、IT機器専門のレンタル・リース会社として、官公庁、地方自治体、民間企業、サプライヤなど、様々な企業のITニーズに最適なサービスを提供。
長年築き上げてきた実績と信頼、培ってきた経験とノウハウを生かし、2009年にはITプラットフォームサービスの提供を開始した。
 一方で、業界トップクラウスの格付を取得した強固な財務基盤と資金調達力、情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC27001)、プライバシーマークの認証を受けた万全のセキュリティ体制等、お客様が安心してお取引いただける基盤づくりにも努めている。

導入フロー

導入のポイント

POINT1IaaSサービスの提供ネットワーク回線に採用

POINT2安定品質&コストパフォーマンスを重視

POINT3ファイル転送の優れたパフォーマンス実績

ネットワーク構成図

インタビュー

日本電子計算機株式会社

ITサービス部サービス開発課長
姥久手 英俊 氏(左)
ITサービス部サービス営業課主任
戸田 洋右 氏(右)

導入の経緯

サービスコンセプトは『コストパフォーマンスの高いサービス』
クラウドサービス、IaaSサービスの提供を始めるにあたり、ネットワーク接続が必要でした。

ITプラットフォームサービスのスタートは専用ホスティングに近いサービスを提供していました。リースでオフィスに置いていた機器をそのままの形態 でデータセンターに設置し、ITサービスとしてご利用いただくというものです。ただ、これはお客様専用の設備を用意するサービス形態であるため、データセ ンターの設備費用など提供価格がどうしても単純なリースより高めの設定になってしまってしまう。その中で、やはりもう少しコストパフォーマンスのいいサー ビスを、既存のお客様だけでなく、幅広くいろいろなお客様に提供していこうということで、IaaSのサービス展開をすることとしました。

IaaS サービスのインフラを考える中で、ネットワークについても"高品質でコストパフォーマンスの良いもの"を探していました。他社のギガビットクラスのサービ スと比較検討した結果、御社のサービスがコストパフォーマンスにおいて一番優れているサービスであるということ、提供エリアが私どものサービス展開予 定エリアをカバーしていることなどから総合的に判断しました。回線品質の面では、PPPoE接続の処理がなく、ごく純粋にルーティングだけで処理できるた め、ネットワークの管理性が良くなるという点も考慮しました。

利用用途

お客様のネットワークからクラウドへアクセスするためのVPNのアクセス回線に利用しています。

私どもの提供する『社内ファイルサーバサービス』は、インターネットのルータ等を通らずにダイレクトに私どものサーバにアクセスするIaaSサービスで、そのVPNの終端部分に御社のギガビット回線を利用しています。複数のお客様を集約する回線なので、広帯域かつ常に安定した品質であることが要求されます。

ファイルサーバは遅延に弱いプロトコルのため、基本的にはネットワーク接続のホップ数が少ないほうがレスポンスは良くなります。私どもの『社内ファイルサーバサービス』は、インターネットに繋がっていればお客様の回線種別に制約なく充分ご利用いただけますが、御社の回線サービスを利用されているほうが、アクセス網がシンプルなネットワーク構成になり、より快適な環境でご利用いただけるようになっています。

導入効果

サービスを導入して『遅くなった』といった不満の声が出たという話は聞いたことがありません。
そうした不満の声が出ないことが非常に満足いただいている裏返しだと考えています。

私どものサービスのお客様層が御社のお客様層とマッチングしていて、実はかなりのお客様が御社の回線サービスを利用されています。品質がよ く、コストパフォーマンスの高いものを常に探しているような意識の高い管理者様がご自身で見つけられて、結果、導入後も満足いただくケースが多いように感 じます。提供時の検証評価を現場で見ていると、実際にパフォーマンスがすごく良い。ファイルサーバの転送パフォーマンスは他社回線の約1.5倍は速いです し、ファイル転送の仕組みによっては、速いときは倍近く速い実測が出ています。

私どもの『社内ファイルサーバサービス』を導入される企業様は、 ファイルサーバを社内からWAN越しの私どものクラウドにあるサーバへ移設します。社内LANから社外のWANへ、ファイルサーバへのアクセス経路が変わ るわけですが、不満の声が出ないのは、おそらく実行速度にほぼ遜色がないために移行したことに気づかないのではないでしょうか。 一方で、『社内 ファイルサーバサービス』の導入を決定されたシステム管理者様は、システム構成を理解されています。当然WANを介しているから少しは遅くなるだろうと想 定されているのですが、導入後は毎回のように『自分で想像していたよりも充分品質が高い』、『想像以上に速い』といったありがたいお声をいただいています。

今後の展望

お客様の要望にお応えして、新たに北海道にディザスタリカバリサイトの開設を進めています。

現在は東京のデータセンターから提供しているのですが、離れたサイトでクラウドを使いたいといったニーズが多く出ており、ご要望にお応えするために、北海道でUCOM光の回線を引き込んだセンターの開設を進めています。クラウドサービスというのは、リモートコントロールでお客様が現地に行く必要がないので、提供センターの場所に制約がありません。そうすると、お客様はシステムが一番よい場所を選ぶようになりますよね。震災や原発問題を気にされる企業様が増えている中、北海道は地盤と電力が安定しているという点でお客様に自信をもってお勧めできます。

また、ディザスタリカバリに絡めて、ファイルサーバサービスだけでなく、社内の会計や情報系システムでも使える基盤のサービスを追加予定です。これは、大きなプラットフォームを提供してお客様のシステムをまるごとご利用いただくサービスなので、企業規模の大きなお客様が増え、必然的にネットワークのニーズの多様化、多拠点展開といったケースが多くなると想定しています。新サービスの展開は、ネットワークの安定品質と広帯域であることはもちろん、お客様の多様なニーズにフレキシブルに対応していくために、UCOM光サービスと一緒に進めていきたいと考えています。

事例記述内容は取材当時のものです。