- 導入サービス
- 課題
- 通信コストを見直したい
通信の品質に不満がある
「プレミアムギガビットアクセス」をエンドユーザーにご提案いただいた経緯をグローバル事業部マネージャー 石田譲司氏に詳しく聞いた。
お客様概要
- 企業名:
- ユナイトアンドグロウ株式会社
- 業種:
- 情報通信業
- 利用規模:
- 従業員数60名
設立:2005年2月23日
資本金:267,000,000円
本社:東京都 新宿区
業務内容:
・ IT導入コンサルティング
・ 専任エンジニアの定期訪問、常駐
・ IT電話相談、出張トラブル対応
・ ITリテラシーのトレーニング、 IT活用の情報提供
導入フロー
導入のポイント
POINT1帯域保証型回線でありながら低コスト
POINT2お客様のニーズにマッチした低帯域から選択が可能
POINT3海外拠点と同様にPPPoE認証を必要としない接続方法
ネットワーク構成図
インタビュー
石田 譲司 氏
ユナイトアンドグロウ株式会社
グローバル事業部マネージャー
導入の経緯
プレミアムギガビットアクセスを提案されたエンドユーザー様について教えてください。
フランスに本社がある外資系企業の日本支社で、自動車や飛行機の設計図や画像などをCADで作成するパッケージソフトウェアの開発・販売がメイン事業です。
日本支社の従業員は3名おり、全員がテクニカルエンジニアですが、情報システム部門の専任者はおりません。日本支社で対応しきれないことがあると(例えばネットワークの変更など)その都度フランス本社から担当者が来日して対応していました。(現在はユナイトアンドグロウが対応)
インターネット回線はフランス本社とのVPNにも利用していて、とても重要な生命線です。
なぜ、インターネット回線を切り替えることになったのでしょうか。
フランス本社とVPN接続をした際に通信が切れることが多発していたからです。
お客様は、インターネット回線を主に2種類の用途で利用しています。
一つは、大容量の設計シミュレーションファイルなどをダウンロードするためです。フランス本社のイントラネットから、約2時間~3時間かけてファイルをダウンロードすることが頻繁にあります。
もう一つは、本社で管理されているExchange Server*へのアクセスです。クラウドのメールサービスが主流となっている現在でも、外資系企業では本社が支社を管理するために、Exchange Serverを利用するケースが多くあります。
このお客様は、フランス本社のイントラネットやExchange Serverにアクセスするため、一日中VPN接続をしています。しかし、個人向けベストエフォート型のインターネット回線を利用してたため、アクセスが集中する時間帯には回線が切れてしまい、ダウンロードのやり直しやExchange Serverにアクセスできずメールを使用できないなど、業務に支障をきたしていました。
そのような状態で、「仕事にならない」という声をよく耳にしていたので、「回線が切れない」ことを必須条件として帯域保証型回線の選定を急いで始めました。
*Exchange Server:Microsoftが開発しているサーバーソフトウェアの一種。メールサーバーの機能とグループウェアの機能を統合的に管理できる。
選定の理由
なるほど。では、「プレミアムギガビットアクセス」を提案された理由をお聞かせください。
提案した理由は下記の3つです。 ① 低コストであったこと ② 低い帯域から選べること ③ PPPoE接続ではないこと
順にお聞きします。「低コストであった」ことのメリットとは。
外資系企業の支社では、コストを重視する傾向が強く見られます。
日本支社の代表には、ITインフラについて詳しくない経理や財務出身の方がなるケースが多くあります。そのため、システムの中身よりもコストを重視される方が多いのです。
そこで、UCOM光と他一般的な事業者4社の帯域保証型回線の比較検討を行いました。ユナイトアンドグロウと御社は取引があったので、営業担当に回線サービスを確認したところ、御社のプレミアムギガビットアクセスは他社のサービスの半額くらいでした。
お客様はもともと安価なインターネット回線を利用していたため、他社の金額では提案しづらかったのですが、プレミアムギガビットアクセスにはお客様も、「なぜ、UCOM光だけこんなに安いのですか」と尋ねてくるほどでした。 御社のサービスは低コストである代わりに、他社よりも帯域のラインアップが低く(プレミアムギガビットアクセスは10Mbps~100Mbps、他社は100Mbps~)、帯域保証も上り通信のみ(他社は上下通信ともに帯域保証)で、スペックは同等ではありません。
しかし、プレミアムギガビットアクセスは、コストとスペックのバランスがよく、お客様のニーズを充分満たしていたこともあり、元の回線価格より高くなりましたが、提案しやすいサービスでした。
次に、「低い帯域から選べる」ことのメリットとは。
多くの外資系企業では、回線が「切れない」ことが重要であり、太い帯域であることはそこまで必要とされていません。
一般的に帯域保証は、アクセス集中に対応できることと安定運用のニーズがセットになって、「太い・切れない」ことが求められていると思います。しかし、お客様のように海外拠点とのVPNを利用している場合は、Exchange Serverとのアクセスを保つための一定の帯域があればよく、「切れないこと」が重要となります。
ユナイトアンドグロウがサポートを始める1年以上前から、お客様は回線が切れる原因を調査していましたが、これといった解決策を打てず不安定な通信状態で何とか業務を続けておりました。想定される原因に個別に対応することはできましたが、費用対効果を考えた結果、抜本的な解決を図ったほうが良いと判断し、思い切って回線の変更を提案しました。
プレミアムギガビットアクセスは、お客様のニーズにマッチした帯域保証型回線を低帯域から低コストで提供しているため、思い切った提案がしやすかったです。
切り替えた結果、低い帯域でも通信が切れることなく安定しているため、お客様は安心して業務に取り組めております。
最後に、「PPPoE接続ではない」ことのメリットとは。
複数の海外拠点とVPN接続をする場合、PPPoE認証のある回線を利用すると、通信が不安定になる可能性があります。
日本はユーザー認証にPPPoEを利用しますが、海外ではPPPoEは利用されていません。つまり、日本はPPPoEのパケット分、MTU*が海外よりも小さくなるため、VPN接続した場合その差分で通信に問題が発生する可能性があります。
実際にお客様の状況を確認すると、通信中にパケットが中途半端に切れてしまい、データは届いたものの再構築したら壊れていて開けない、などのエラーが多発していました。
日本とフランス間のみの通信であれば、フランス側の設定を日本に合わせることでも解決できましたが、フランスを中心として世界中の各拠点が繋がる一対多のネットワークのため、今回は日本側で対応する必要がありました。
しかし、海外とのVPN接続を行うための回線を探していると伝えると、通信状態を保証できないとして、消極的な反応を示す事業者もいました。中には、MTUについて尋ねても、「わからない」と回答する業者もいて、見積を取得するだけでも手間取りました。一方、御社はそのようなことはなく、営業の方からしっかりと説明していただけました。
PPPoE接続のないプレミアムギガビットアクセスは、回線を切り替えるだけで海外拠点とVPNを構築できるので、お客様のニーズに強くマッチしていました。
*MTU(Maximum Transmission Unit):1回の転送で送信できるデータの最大値を示す値
導入の効果
導入から約3カ月経ちましたが、お客様の状況はいかがでしょうか。
大変喜んでいただいております。 UCOM光に変更する前はVPNの接続が切れてしまった場合、復旧しないことがよくありましたが、変更した後はインターネットへの接続が切れたことは、確認した限り一度もありません。
最後に、お客様が採用された理由は何だったと思いますか。
「低コストであった」ことが、やはりお客様にとっても一番魅力的であったと思います。また、技術的な面において、ユナイトアンドグロウと御社の提案を信頼いただけたことも導入の後押しになったと思います。
「低コストであったこと」「低い帯域から選べること」「PPPoE接続ではないこと」、この3点を備えていると、海外拠点とのVPN接続の課題をほとんど解決できるので、外資系企業には最適なサービスだと思います。
他にも、開通までのフローが複雑ではなく、工事業者の対応も良く、サポート体制がしっかりしていて、導入まで全く問題なかったことにも満足しています。だからこそ、今後同じような課題をかかえている企業にも自信を持って提案できます。今後とも、よろしくお願いいたします。
事例記述内容は取材当時のものです。