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【iDeCoの始め方】

加入手続や運用方法をFPが解説

【iDeCoの始め方】加入手続や運用方法をFPが解説

将来に備えて自分で年金を作るiDeCo(イデコ)は、老後資金を準備するための強力な手段です。
掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税、さらに受け取り時も税制優遇があるなど、他の資産形成手段にはない高い節税メリットが魅力です。
「iDeCoを始めたいけど、手続きが複雑そう」「運用ってどうやるの?」「途中で引き出せないって本当?」といった疑問から、始めるのをためらっている方も多いでしょう。
この記事では、iDeCoの詳しい始め方から、加入後の運用方法、そして将来の給付(受け取り)のルール、知っておくべき注意点までを、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。
この記事を読めば、iDeCoを活用して賢く老後資金を準備する道筋が明確になります。

iDeCoの始め方・運用方法・受給方法を解説

「老後の資金確保のために、iDeCoで運用した方が良い」と親戚や知人から聞き、興味を持っている方は多いでしょう。誰もが現在の仕事を引退した後、経済的な不安のない豊かなセカンドライフを望むはずです。
その実現を強力にサポートしてくれる資金確保手段として、iDeCo(個人型確定拠出年金)が注目されています。
しかし、iDeCoには加入資格が細かく定められており、実際に運用を始める前に進めるべき複雑な手続きがあるため、「いまいち始め方がよくわからない」とためらってしまう方も少なくありません。
ここからは、iDeCoの仕組みを正しく把握し、利用するか否かを判断できるよう、iDeCoの加入資格や詳しい手続きの流れ、運用方法、そして必要となる書類までをわかりやすく解説します。

iDeCoの始め方
ステップ① iDeCoの加入資格を確認する

iDeCoの正式名称は「個人型確定拠出年金」です。加入者自身が運用方法を選び、毎月掛金(拠出金)を積み立てて運用していく私的年金制度です。
iDeCoを始めるためには、国民年金または厚生年金保険の被保険者であることに加え、いくつかの厳格な加入条件を満たす必要があります。
ご自身の職業や企業年金の有無によって、加入区分や手続きの複雑さが変わります
ここからは下記の2つを解説します。

iDeCoの加入区分

会社員がiDeCoに加入するには

イラスト イラスト

加入資格条件を加入区分に分けて紹介

実際にiDeCoを始めるにあたっては、まずご自身が制度の対象者であるか、加入資格の条件をチェックすることから始める必要があります。
ご自身の職業や年金加入状況によって、手続きや拠出できる掛金の上限額が異なるためです。iDeCoの加入資格条件は、国民年金の被保険者区分に基づき、次のように区分されます。

  • 第1号被保険者 自営業者、フリーランス、学生など
  • 第2号被保険者 会社員、公務員(厚生年金加入者)など
  • 第3号被保険者 専業主婦・専業主夫(第2号被保険者に扶養されている配偶者)

この中で第2号被保険者は、ご勤務先の企業年金制度の有無によって、掛金の上限額が細かく異なります(主に4パターンに細分化されます)。

会社員がiDeCoに加入できる条件を詳しく解説

iDeCoにおいて、会社員(第2号被保険者)の加入資格は、勤務先の企業年金制度の有無によって、主に4種類に細分化されています。いずれの区分で加入する場合でも、共通する基本条件として年齢が20歳以上65歳未満であることが必要です。会社員は次の4つに分けられます。

  • 企業型DC無し + 他の企業年金等がない
  • 企業型DC無し + 他の企業年金等がある(DB / 厚生年金基金等)
  • 企業型DC有り + 他の企業年金等がない
  • 企業型DC有り + 他の企業年金等がある(DB / 厚生年金基金等)

会社員の場合、上記4つのうちどの区分に該当するかを、国民年金基金連合会が審査時に確認する必要があります。
そのため、iDeCoの申込み手続きにおいて、「事業主の証明書」の添付が必須の加入条件となります。
つまり、会社員や公務員は、勤務先の担当部署に届出を行い、その証明を得ることなしにiDeCoの申込みを行うことはできません。
これが、会社員がiDeCoを始める際の大きな手続き上の特徴です。

iDeCoの始め方
ステップ② 掛金を決める

原則としてどなたでも加入できるiDeCoですが、ご自身の職業(被保険者区分)によって、積み立てられる掛金の上限額は異なります。すべての加入者に対して一律の金額が上限となるわけではありません。
特に会社員(第2号被保険者)の場合は、勤務先の企業年金制度の有無により4種類に細分化されており、どのケースに該当するかで上限額に大きな差が出てきます。

ここからは、下記の2点について詳しく解説します。

掛金の上限について

会社員の掛金上限額

イラスト

掛金の上限を確認する

iDeCoの拠出限度額は、職業によって次の通りとなります。

自営業者 月額6.8万円(年額81.6万円)
会社員・公務員等 月額1.2万円(年額14.4万円)
〜月額2.3万円(年額27.6万円)
専業主婦・専業主夫 月額2.3万円(年額27.6万円)

最も多くの拠出限度額が設定できるのは自営業者で月額6.8万円です。なぜ自営業者がこれほど多くの掛金を設定可能なのかといえば、老後の生活保障が会社員・公務員ほど充実していないためです。
自営業者が受け取れる公的年金は基本的に「老齢基礎年金」のみなので、私的年金を利用し、老後の資金確保をより充実させることが望まれるからです。
ただし、自営業者の方々は多くの掛金を拠出できる分、後々重い負担とならないよう、ご自分の経済事情をよく考慮して、拠出額を決めましょう。
一方、会社員・公務員等では月額1.2万円〜2.3万円と差が出てきます。こちらに関しては次項にて解説します。

会社員のiDeCo掛金の上限額を詳しく解説

会社員(公務員を含む)のiDeCoの掛金拠出限度額は、以下の通り、企業の年金制度の有無によって決まります。

企業型DC(確定拠出年金)無し
+ 他の企業年金等がない
月額2.0万円
企業型DC無し
+ 他の企業年金等がある
(確定給付企業年金など)
月額1.2万円
企業型DC(確定拠出年金)有り
+ 他の企業年金等がない
月額1.2万円
企業型DC(確定拠出年金)有り
+ 他の企業年金等がある
月額1.2万円

企業によっては、公的年金に加えて、会社が拠出する確定拠出年金(企業型DC)や確定給付企業年金(DB)など、潤沢な資金確保手段が提供されていることがあります。
そのため、公平性を保つため、会社員(公務員も同様)は拠出限度額が第1号被保険者(自営業者など)と比較して制約されています。
まずは加入前に、ご自分の会社で企業型DCを行っているか否か、他の企業年金等の存在も含めて、勤務先の担当者へ相談し確認しておきましょう

iDeCoの始め方
ステップ③ 資産運用の基礎を知ろう

iDeCoは、老後の生活資金を準備するための私的年金制度であり、長期的な視点に立ち資産運用を行っていくことが基本です。運用する商品は、複数の投資信託、定期預金、保険からご自身で選択します。
原則として60歳から受給資格期間(通算加入期間)を満たせば、運用した資金を年金(有期年金)または一時金として受け取れる仕組みです。

イラスト

iDeCoの基本的な内容は次の通りです。

加入年齢 20歳以上65歳未満
運用商品 投資信託、定期預金、保険(元本確保型含む)
運用期間 基本的に10年以上を想定
考えられる
リスク
価格変動リスク、金利リスク、為替リスク、信用リスク、インフレリスク等
運用のコツ 長期運用、分散投資

iDeCoの強みである税制優遇だけでなく、運用に伴う各種リスク(元本割れを含む)に関しても、加入前に十分に把握しておく必要があります。
「このようなリスクがあっては、安心して運用できない」と感じた場合は、加入を見送ることも重要な選択肢の一つです。

iDeCoの始め方
ステップ④ 運用商品を選ぼう

iDeCoの運用商品ラインナップには、複数の商品が存在します。
これらを適切に組み合わせることで、ハイリスク・ハイリターンを目指す積極的な運用から、リスクを可能な限り避けることを重視した安定的な運用まで、ご自身のニーズやリスク許容度に合わせて運用戦略を組み立てることが可能です。

ここからは、iDeCoで選択できる商品について、具体的に解説します。

元本確保ができる商品(低リスク)

投資信託に関する商品(リスクあり)

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運用商品の仕組みと特徴

iDeCoの運用商品は、リスク特性によって大きく次の2つに分類されます。

  • 元本確保型商品
    元本が確保されている運用商品で、主に定期預金や元本確保型の保険商品が該当します。 リスクを避けたい場合に適しています
  • 投資信託
    運用成績によって利益に大きな変動が出るリスクを伴う運用商品です。iDeCoで選べるのは、国内外の株式や債券、不動産(REIT)などに投資する投資信託が該当します。 大きなリターンを目指す場合に適しています

これらの商品を選ぶ際は、ご自分だけでいきなり決定せず、必ず選んだ金融機関(運営管理機関)の担当者から説明を受けましょう。その際には、以下の点をチェックし、納得した上で選ぶことが重要です。

  • 運用商品の種類
  • 運用商品の特徴
  • 期待できるリターン
  • 想定されるリスク(金利、為替、価格変動リスクなど)
  • 運用商品の価格に影響を与える要因

ただし、選択した運用商品を60歳になるまでずっと運用する必要はなく、原則としていつでも他の商品に変更することが可能です。

iDeCo運用商品❶ 元本確保商品

iDeCoの元本確保型商品には、主に定期預金や元本確保型の保険商品が該当します。
これらの商品は、原則として運用成績の良し悪しに影響されず、拠出した元本が戻ってくる仕組みです。
したがって、大きな損失を出すことはまずなく、リスクは皆無に等しいと言えます。
ただし、所定の利息が上乗せされて運用されていくものの、現在の低金利下では大きな運用成果は得られない点に注意が必要です。
元本確保型商品だけで運用する場合、長期運用した割にリターンがほとんど大きくならないことは把握しておきましょう。
高いリターンよりも「確実性」を重視したい方に適しています

iDeCo運用商品❷ 投資信託

投資信託は、数多くの投資家から集めた資金を大きな一つにまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が国内外の株式や債券などの多様な資産に投資・運用する金融商品です。
この運用成績次第では大きな成果が得られる可能性がある一方、市場環境によっては損失が発生するリスクも伴います。

投資信託は、主に以下の資産クラスに分類されます。

  • 国内債券型・外国債券型
  • 国内株式型・外国株式型

これらの特性には違いがあり、債券型は一般的にリスクが低いものの、リターンも控えめです。
一方、株式型はリスクが高いものの、それに比例してリターンも大きい傾向があります。
そのため、iDeCoを扱う多くの金融機関では、一つの資産に偏ることを避けるため、複数の種類を組み合わせてリスクを分散した「バランス型」の運用が推奨されています

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iDeCoの始め方
ステップ⑤ 金融機関を選ぼう【3つのポイント解説】

iDeCoを始めるには、まず申し込む金融機関(運営管理機関)を選ぶ必要があります。
「日頃から利用している銀行がiDeCoを扱っているから、そこで申し込む」という決め方も間違いではありません。
しかし、iDeCoを扱う金融機関ごとに、提供される運用商品、サービス内容、そして手数料体系が異なります。
iDeCoは数十年にわたって利用する制度であるため、ご自身にとって最も有利な金融機関を選ぶことが、賢明な資産形成への第一歩となります。

このセクションでは、ご自身に最適な運営管理機関を見つけるための重要な視点として、以下の3つのポイントを解説します。

魅力的な運用商品で選ぶ

充実したサービス内容で選ぶ

負担を抑える手数料で選ぶ

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その金融機関に魅力的な商品があるか

iDeCoを扱う金融機関(運営管理機関)ごとに、ラインナップとして揃えている運用商品は大きく異なります。
そのため、ご自身の運用目的とリスク許容度に合わせて、運用商品の内容を良くチェックする必要があります。

  • 投資初心者・低リスク志向の場合
    損失を可能な限り避けたい場合は、国内債券型や外国債券型のファンド、そして元本確保型商品(定期預金など)を多様に選べる金融機関を選び、それらに申し込むと良いでしょう。
  • ハイリターン志向の場合
    ある程度のリスクを許容してでも大きなリターンに期待したい場合は、国内外の株式に関する投資信託が充実している金融機関を選びましょう。この場合、特に信託報酬(運用コスト)の低いインデックスファンドが豊富に揃っているかをチェックすることが重要です。

運用商品の品揃えが、長期的な資産形成の成果を左右します。

サービスは充実しているか

iDeCoの申込み金融機関を選ぶ際は、提供されるサービス内容がご自身に合っているかをよく検討することが大切です。
iDeCoは長期にわたる運用となるため、サポート体制の質が重要になります。運用時に役立つサービスの充実度を比較検討する際の主なポイントは以下の通りです。

  • 情報提供の質
    iDeCoの運用方法や商品について、初心者にもわかりやすく解説してくれるホームページや、シミュレーションツールが提供されているか。
  • サポート体制
    緊急に問い合わせたい場合などに、コールセンターがいつでも対応しているのか、または電話がつながりやすいか。
  • 報告書の充実度
    資産残高や運用状況、税制メリットなどがわかりやすく記載された報告書が定期的に送付されるか。

これらの運用をサポートするサービスが、金融機関のウェブサイトなどでわかりやすく明記されているかどうかをチェックし、安心して長期運用できる機関を選びましょう。

手数料はどれくらいかかるか

iDeCoの始め方で特に気になるのが、開設した口座で毎月かかる管理手数料です。この手数料は金融機関によって異なり、概ね月額171円〜600円程度と、長期で見るとかなりの差が生じます
一概に「管理手数料が安い=優良金融機関」というわけではありませんが、運用によって得られるリターンを最大化し、運用の負担を可能な限り減らしたいのであれば、かかる手数料もよく確認して金融機関を選ぶべきです。
ただし、サービス内容が充実している分、手数料を高く設定しているケースもあります。
例えば、コールセンターのサポート体制が手厚い、あるいは情報提供ツールが優れているといったメリットと、手数料の安さのどちらを重視するかはご自身次第です。
ご自身の運用スタイルやサポートへのニーズに合わせて、手数料とサービス内容のバランスを検討しましょう。

iDeCoに加入するために用意するものをご紹介

運用商品・金融機関を決めた後は、加入申込を行う段階となります。
申込には様々な書類等が必要となります。

ここからは、

申込書類

事業主の証明書

本人確認書類

基礎年金番号に関する書類

預金通帳

印鑑

これらについて解説します。

iDeCoの申し込み書類

iDeCoの申し込み方法は、主にWeb(オンライン)と申込書類の提出の2通りがあります。Webで申し込む場合は、希望する金融機関(運営管理機関)のホームページから専用フォームに必要事項を入力して手続きを進めます。
Web申込は、書類の郵送や記入の手間が省けるため、最も迅速な方法です。
申込書類に記入して提出する場合は、金融機関のホームページから申込書類をダウンロードする、コールセンターに問い合わせする、窓口での受け取りなどがあります。

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事業所主証明書

iDeCoの加入申込みにおいて、会社員や公務員の方々は、ご自身の勤め先に「事業主の証明書」を記入してもらう必要があります。この書類は金融機関で取得します。
この証明書の添付がない場合、会社員・公務員の方はiDeCoに加入できません。この書類は、ご自身の勤務先がどのような企業年金制度に加入しているか(これにより掛金上限額が決まります)を、国民年金基金連合会に証明するために極めて重要な書類です。
担当者の手続きの遅れによって加入できなかった期間が発生すると、その期間の拠出が不可能となり、加入者ご自身の不利益になってしまいます。
iDeCoは早く始めるほど複利効果が高まるため、書類手続きは迅速に進めることが肝心です。

本人確認書類の写し

iDeCoの申込みには、以下のような本人確認書類の写しを提出する必要があります。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 健康保険証
  • 住民票

注意点として、有効期限の切れた本人確認書類では、提出のやり直し(再提出)を求められる場合があります。
Webで申込み手続きを行う場合、多くはご自身の顔写真や本人確認書類の画像をアップロードする必要があります。
近年では、スマートフォンから書類の撮影やアップロードができるなど、便利で手軽な方法で手続きを進められる金融機関が増えています。
これにより、書類を郵送する手間を省き、迅速に手続きを完了させることが可能です。

基礎年金番号のわかるもの

iDeCoの申し込みには、ご自身の基礎年金番号が必要となります。
この番号は、年金手帳または基礎年金番号通知書などの書類に記載されていますので、これらの書類をご用意ください。もしこれらの書類が手元にない場合でも、以下の方法で基礎年金番号を確認できます。

  • ねんきんネット(事前に登録している場合)
  • 国民年金保険料納付書
  • 国民年金保険料領収書
  • その他、年金に関する通知書

また、ご自身で確認が難しい場合は、年金事務所の窓口で確認できるほか、勤務先で年金関係を扱う部署でも確認が可能です。
いずれにしても、年金に関する書類は非常に重要な個人情報ですので、日頃から大切に保管しておくようにしましょう。

掛金の引き落としの際に使う口座番号

iDeCoの掛金は、国民年金保険料のようにご自身で金融機関などに納付するわけではなく、毎月、ご指定の金融機関口座から設定した金額が自動的に引き落とされます。
そのため、申し込み時にはiDeCoの掛金を引き落とす口座の番号を、通帳やキャッシュカードで確認しておく必要があります。
一度、引き落とす掛金額や口座を定めた後でも、ご自身の事情(収入や家計状況の変化など)に応じて、それぞれ変更することが可能です。
変更を行う際は、金融機関から所定の変更届出書を取得し、変更したい内容を記入して提出することになります。掛金や口座の変更は、柔軟に家計に合わせられるiDeCoのメリットの一つです。

銀行届提出印

iDeCoの申し込み手続きにおいて、申込書類を郵送で提出する場合は、押印が必要となります。この際に使用する印鑑は、iDeCoの掛金を引き落とす口座の銀行届出印をご用意ください。
別の印鑑を使用して提出した場合、金融機関から銀行届出印で改めて押印し直すよう要請される場合があります。

iDeCoの加入手続きから運用開始までには1〜2ヶ月かかる

必要な書類がすべて揃ったら、申し込みたい金融機関(運営管理機関)へ書類を提出します。
提出後、その書類をもとに国民年金基金連合会で、加入資格に関する厳正な審査が行われます。
審査の結果、加入資格に問題がなければ、国民年金基金連合会から以下の通知書類がご自宅へ郵送されます。
申込みから口座開設、そして実際に掛金の引き落としが始まり運用がスタートするまでには、約1〜2ヶ月かかります。

iDeCoの給付(受け取り方)について解説

60歳以降に年金(分割)として受け取る方法、一時金(一括)としてもらう方法が選べます。
一時金・年金の併用受取も可能です。どのような受け取り方なら都合が良いか、よく検討しておきましょう。
その他、ご自分が60歳以前に高度障害状態となった場合はその時点で受け取れます(高度障害給付金)
また、60歳以前にご自分が死亡してしまった場合は、遺族がお金を受け取ることもできます(死亡一時金)
なお、iDeCoの給付を受け取るには原則として通算加入者等期間が10年以上必要です。50歳以降に加入し、通算加入者等期間が10年未満の場合、その期間に応じて受け取り開始可能年齢が繰り下げられます(以下の表を参照)。

通算加入者等期間 受け取り開始可能年齢(下限)
10年〜 60歳〜70歳の間
8年〜10年未満 61歳〜70歳の間
6年〜8年未満 62歳〜70歳の間
4年〜6年未満 63歳〜70歳の間
2年〜4年未満 64歳〜70歳の間
1ヶ月〜2年未満 65歳〜70歳の間
イラスト

なるべく50歳前に余裕を持って、コツコツ掛金を拠出し運用していった方が、基本的に60歳から運用したお金を受け取れて安心です。

会社が行うiDeCoの手続きを詳しく解説

自営業の方々・専業主婦(主夫)の方々は不要ですが、会社員や公務員等の方々は勤務先の協力も得て、iDeCoの手続きを進める必要が出てきます。

ここからは、

証明書発行

現況届

変更の手続き

年末調整について

これらについて解説します。

事業主の証明書発行

会社員等の方々(第2号被保険者)は、事業所(勤務先)から事業主証明書を発行してもらう必要があります
これはiDeCoへの加入時に必ず提出しなければならない書類です。忘れずにiDeCoを申し込む金融機関(運営管理機関)へ提出しましょう。
なお、この書類は加入希望者が記入する欄は一部であり、大部分は会社の担当者による正確な記入・証明が求められます
会社の担当者は、記入後に事業主控えを必ず切り取って手元へ保管し、金融機関に提出する書類を加入希望者へ手渡すことになります。

現況届の提出

会社員等(第2号被保険者)は、iDeCo加入後に加入資格や拠出限度額に影響を与える情報(転職、企業年金制度の変更など)に変動があった場合に、「加入者登録事項変更届」などの書類を提出し、事業主(勤務先)に証明をしてもらう必要があります
定期的・一律の「現況届」の提出は、原則として不要になっています。
この書類(変更届など)では、加入者である従業員の在籍、企業年金の資格の有無、会社の企業型年金の実施状況等を証明します。
届出期日までに必要な証明書類を提出しなかった場合や、資格が確認できない場合、加入者の掛金の引き落としが停止されることがあります。

各種変更の手続き

こちらも事業主側が手続きします。次のような変更のある場合は手続きが必要です。

(1)事業主の変更
  • 事業所名・所在地等
  • 金融機関
  • 納付方法
  • 登録事業所廃止
  • 企業年金制度
(2)加入者の変更
  • iDeCoに加入者を採用
  • 加入者退職
  • 加入者の掛金額
  • 事業主払込を選択中の
    加入者掛金が納付できない

加入者側は担当者が変更手続きをしてくれたかどうか、確認が難しい面もあります。
会社側の変更・ご自分の変更情報は良くチェックしておきましょう。

年末調整

掛金の納付方法として「事業主払込(給与天引き)」または「個人払込(口座振替)」を選択しているはずです。
もし個人払込(ご自身の銀行口座から引き落とし)を選択している場合、「小規模企業共済等掛金払込証明書」に基づき、ご自身で年末調整(または確定申告)を行う必要があります
この証明書は国民年金基金連合会から加入者へ送付されます(概ね10月〜11月頃)。加入者は証明書を勤務先(事業主)の年末調整担当部署へ提出します。
一方、事業主払込を選択している場合、掛金は毎月の給与から控除(天引き)されます。
この場合、掛金はすでに事業主側で把握されており、年末調整が完了しているため、加入者自身で証明書を提出する必要はありません
年末調整後に交付される源泉徴収票の「小規模企業共済等掛金控除」欄に、支払った掛金額が記載されます。

iDeCoの始め方まとめ

iDeCoは老後の資金確保のための頼もしい私的年金ですが、加入前に十分把握しておかなければいけない点は多いです。
老後の資金運用の際にトラブルが起きては大変です。強みだけに注目せず、想定されるリスクも踏まえて、加入するか否かを判断してみましょう。

※本内容は予告なく変更または、終了する場合があります。予めご了承ください。