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1Gbpsから法人向け10Gbps。
ストレスなく、業務に専念できる環境整備には必要な投資だった

タカラスタンダード株式会社様

Microsoft 365などのクラウドサービスの利用を止めないネットワーク環境を、法人向け10Gbpsインターネット回線サービスで実現

タカラスタンダードでは、2020年のコロナ感染対策で多くの社員がテレワークに移行した。そのため、約6,000人の社員が利用するMicrosoft 365の回線トラフィック量が急増。回線の遅延でMicrosoft 365が使えなければ、連絡もWeb会議も行えず、業務がストップしてしまう。この事態を避けるため、情報システム部は法人向けの10Gbps回線サービス「UCOM光 ファストギガビットアクセス(上下最大10Gbps)」の導入を決定し、回線の大幅な強化を図った。

ARTERIA光 インターネットアクセスは2022年4月1日よりUCOM光 ファストギガビットアクセスに名称を変更しました

インターネット接続 製造業 トラフィックが増大している 通信の品質に不満がある
導入サービス

1社専有型による上下最大10Gbpsの高速・大容量インターネット接続サービスです。

会社名
タカラスタンダード株式会社
本社所在地
大阪市城東区鴫野東1丁目2番1号
設立
1912年5月30日(創業110年)
従業員数
6,298名(2022年3月末時点)
事業内容
【総合住宅設備機器の製造・販売】キッチン/浴室/洗面化粧台/トイレ/給湯器/ホーロー壁装材 など
URL
https://www.takara-standard.co.jp/

導入の背景

テレワークを機にMicrosoft 365の利用が急増し、インターネット回線が逼迫

タカラスタンダードは、多くの企業と同様、本社や営業所、ショールームなど約200拠点からのインターネットへのトラフィックをデータセンターで集約し、インターネットへ通信させる一極集中型のネットワーク構成をとっている。データセンターからインターネットへの回線は3種類。1つ目はインターネット閲覧用。2つ目は業務システムにアクセスするための回線。3つ目はMicrosoft 365専用の回線で、1Gbpsベストエフォートだった。「Office 365(現 Microsoft 365)を導入した当時、情報システム部が重点的に管理していたのは2つ目の業務用回線でした。『つながらない、遅延している』は許されません」(久保 氏)。

しかし、2020年のコロナ感染の拡大を機に事態は一変。社員の多くがテレワーク勤務になり、Microsoft 365の使用が大幅に増加した。メールやチャットがコミュニケーション手段の中心になり、社員同士や拠点間の打合せや取引先とのWeb会議もMicrosoft 365なしで行えない状況が続いている。

樋爪 康久 氏

執行役員
管理本部 情報システム部長

例えば、クラウド型の勤怠管理システムなら、利用ユーザー数と利用頻度から通信量を高い精度で割り出せる。しかし、Microsoft 365のようなクラウドサービスの通信量の予測は非常に難しい。インターネット回線が逼迫するたびに、小出しの増強を繰り返す従来の対策では際限がない。そう判断した情報システム部長であり執行役員の樋爪 氏は、綿密な状況分析を元に大胆な判断を下した。

導入の経緯

クラウドサービスをフルに活用するためには、法人向け10Gbpsインターネット回線が当然の選択

一般的なシステムなら、事前にトラフィック量を予測でき、数値データから必要な回線を説明できる。しかし、クラウドサービスは予測が困難なため、バッファを持たせて1Gbps帯域保証の導入検討を進めた。しかし、「それで大丈夫?1Gbpsベストエフォートを1Gbps帯域保証に変えても、すぐに余裕がなくなるだろう。もっと大容量の回線にしよう。10Gbpsに」という樋爪 氏の指示の元、あらためて10Gbpsの法人向けインターネット回線サービス探しが開始された。

10Gbpsという大幅な増強を進めた理由には、社員のストレスを減らし、業務の停滞を避けたい思いがあった。多くの社員が業務を開始する朝、アクセスが集中し「SharePointが開かない」という事態が30分も続けば、社員6,000人×30分の業務ロスが生まれてしまう。
 

久保 康之 氏

管理本部 情報システム部
情報システム技術グループ
(グループ長)課長

初めて聞くサービスと会社名ながら、豊富な実績と的確な対応を認め、導入を決定

「家庭向けの10Gbpsのインターネット回線は普及していましたが、法人向けの10Gbpsサービスなんてあるのか?東京にあっても、弊社のデータセンターがある関西にはないと思っていました」(其田 氏)。

インターネットで「10Gbps | インターネット回線 | 法人向け」で検索を続け、2021年、ようやく出会ったのが上下最大10Gbps・1社専有型のインターネット接続サービス「UCOM光 ファストギガビットアクセス」だ。もう1社、関西で同様のサービスを提供する会社があったが、下りの最大速度が要件に合わず、「UCOM光 ファストギガビットアクセス」を最終候補とした。その後、サービス内容の詳細やサービス提供会社であるアルテリア・ネットワークスをじっくり調べ、10Gbpsベストエフォート回線サービスの導入提案書をまとめ上げた。

其田 知之 氏

管理本部 情報システム部
情報システム技術グループ

初めて聞く会社名なので、「大丈夫か」という思いもあった。しかし、マンション「全戸一括型」インターネットシェア№1※1の導入実績があることが、会社と法人向け10Gbpsインターネットサービスへの信頼につながったという。創業当時からメーカーであるタカラスタンダードには、「一緒にビジネスを続けられる企業と長く付き合う」という考えがあり、アルテリア・ネットワークスはその条件を満たしていると判断された。

「アルテリアの対応もサービス導入決定の大きなポイントでした。質問への回答が早くて的確。弊社のネットワーク環境固有の課題でも、解決方法を一緒に考え、最善の手を打ってくださいました」(久保 氏)。そして2021年、Microsoft 365専用回線として10Gbpsベストエフォート(UCOM光 ファストギガビットアクセス)の利用がスタートした。2022年7月の時点で約6,000ユーザーが、速度遅延に悩まされることなく効率的に業務を進めている。



※1 出典 : 株式会社MM総研「全戸一括型マンションISPシェア調査(2021年3月末)」より
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=505

導入の効果

社員から声が上がらないことが効果の証。情報システム部は、コア業務に専念できる状態に

以前は、毎日のようにトラフィック状況を管理コンソールで確認していたが、10Gbps回線導入後はほとんど見ずに過ごせるようになった。社員から賞賛の声は聞かれないが、以前のように「つながらない」というクレームがなくなり、それが今回の大幅な回線増強における最大の効果だ。「つながって当然。利用者も管理する側も、気にせず使用し続けられることが、回線サービスの使命ですから」(其田 氏)。

現在、通信が1Gbpsを超える日が多く、「1Gbpsベストエフォートから1Gbps帯域保証ではなく、10Gbpsを選んで正解。投資は無駄ではなかった」と情報システム部の全員が認めている。現在、情報システム部は、回線の面倒を見る時間が激減し、ほかの回線やシステムの管理や改善などに専念できる余裕を手にしている。

今後の展開

現在の一極集中型の構成を分散型に。この大きな改革もアルテリアのサービスがサポート

情報システム部は、ネットワーク環境の向上を図るべく、現在の一極集中型から分散型のネットワーク構成への変更や、拠点から直接インターネットにアクセスさせてトラフィックを分散するインターネットブレイクアウトの導入検討などを進めている。

この計画に対し、アルテリア・ネットワークスでは、企業のネットワーク構成の変化に応じ、柔軟なリソース増強が可能なNetwork as a Service「VANILA」も用意しており、インターネットVPNやリモートアクセスなど、必要な機能がオンデマンドで利用できるサービスを提供している。タカラスタンダードは、次世代のネットワーク環境実現に向け、アルテリア・ネットワークスのサービスとサポートに期待を寄せている。

Office 365、Microsoft 365、SharePointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標、または商標です。