ソフトウェアの品質保証・テスト事業を祖業とし、現在は、ビジネスの構築からシステ厶の企画、開発、DX推進まで、お客様のITにまつわるあらゆるビジネス課題の解決により急成長を続ける株式会社SHIFT(以下、SHIFT)。連結で年間2,000人を超える規模で従業員が増加するなか、既存のネットワークインフラは運用負荷とスループットの不足という課題に直面していた。同社は2024年、ネットワーク環境の全面刷新を決断。アルテリア・ネットワークスのクラウド型ネットワークサービス「VANILA」を導入し、応答速度が約1/10に短縮され、日々発生していた数十件のアラートがほぼゼロになるなど、運用負荷の大幅削減とネットワーク性能の劇的な向上を実現した。
- 導入サービス
-
NFV技術を活用し、当社ネットワークを経由して様々なネットワーク機能が利用可能となるクラウド型サービスです。
-
VANILAの仮想プライベートネットワークまで、当社が提供するイーサネット専用線やデータセンター、パブリッククラウドからダイレクトに接続することが可能となるオプションサービスです。
-
本社と支社や店舗等の拠点間通信ネットワークをより安価にインターネット網内で構築するVPNサービスです。

- 会社名
- 株式会社SHIFT
- 本社所在地
- 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー
- 設立
- 2005年9月
- 従業員数
- 15,270人(2025年8月期末時点・グループ連結)
- 事業内容
- ソフトウェア品質保証・テスト、開発、コンサルティング、DX支援、セキュリティ、ERP、AI関連サービス
導入の背景
急成長による運用負荷の限界とインフラ刷新の必要性
SHIFTは、2005年の創業以来、ソフトウェアテスト事業を主軸に急成長を遂げてきた。2014年の東証マザーズ上場、2019年の東証一部(現プライム市場)への市場変更を経て、2025年10月には日経平均株価の構成銘柄にも採用されるなど、事業規模を拡大し続けている。
同社の成長を象徴するのが、年間2,000人を超えるペースでの従業員増加である。しかし、この急激な拡大は、2019年に導入したネットワーク環境に大きな負荷をもたらしていた。特に課題と捉えていたのが、Azureとの接続におけるネットワークスループット不足だった。通信は可能だが応答時間が遅く、タイムアウトが発生し、パソコンのログインや無線LAN接続ができないケースが発生していた。
「Azure側の拡張も試してみましたが、拡張の限界まで来てしまい、手詰まりになっていました」(佐々木 氏)
加えて、オンプレミス機器の老朽化による故障も発生し、交換対応に時間をとられた。佐々木氏は「クラウドリフトを進めるに至った最大のきっかけは、機器の故障で、トラブル解決に時間がかかったことでした。もう自社で機器を持たず、トラブル解決に時間のかからない構成に変更したかったです。」と語る。オンプレミス機器の場合、ダウンすると現地に行かなければ調査もできず、トラブル解決までに時間とマンパワーを要することも課題だった。
一方で、同社のテレワーク率は約7割に達し、在宅勤務が主流となっていた。こうした働き方を支えるため、セキュリティ環境の整備は企業としての信頼維持における重要なテーマであった。同社は従来からゼロトラストの概念に基づいたセキュリティ統制を最優先事項として位置づけており、ネットワーク刷新においてもこの方針を継続することを重視していた。
株式会社SHIFT
コーポレートプラットフォーム部
インフラ運用CSグループ
佐々木 健夫 氏
導入の経緯/選定理由
現場の声を集約した4つの柱と信頼関係が生んだ選択
2023年後半、同社は5年契約の満了を迎える既存ネットワークについて、次期インフラの検討を開始した。検討にあたって、現場で発生している課題を洗い出し、「運用負荷削減」「短期間での拡張性」「ゼロトラスト」「クラウドへの移行」という4つの柱を設定した。
従来の閉域網からインターネットベースへの移行を検討した背景には、運用負荷だけでなくコスト面の考慮もあった。
「閉域網は専用回線が必要でコスト増が課題でした。今後の人員増を考えると、大容量のインターネット回線であれば低価格で提供いただけるため、インターネットで十分と判断しました」(西川 氏)
次期インフラの選定において、従来型のセンタールーターとクラウド型サービスの比較検討を行った。しかし、同社が求める要件を満たすソリューションは容易には見つからなかった。
要件を満たすソリューションを模索するなかで、アルテリア・ネットワークスのWebサイトで「VANILA」の存在を知る。成長スピードを考慮し、クラウドが最適と判断した。
選定の決め手となったのは、同社が掲げた方針への適合性と、2019年以来のネットワーク運用パートナーとしての実績だった。クラウド型のVANILAは、運用負荷削減やゼロトラスト、クラウドリフトといった要件を満たし、既にSHIFTのネットワーク構成を熟知するアルテリア・ネットワークスとの協働なら、スピード感ある移行も実現できると判断した。
「当社は経営も現場も動きが非常に速く、ネットワークも柔軟かつスピーディーに変更していく必要があります。こうした相談に即座に対応していただける点、当社だけでは難しいことにも対応していただいている点を、高く評価しています」(佐々木 氏)
また、西川氏は回線品質の観点から「アルテリアのネットワークは以前から速いと評判でした。他社に変えて『新しくしたのに遅い』となるのは避けたかった」と語る。

導入の効果
トラブル激減、応答速度が従来の10分の1に短縮
2025年2月にトライアルを開始し、わずか半年で本格稼働を実現した。導入後の最も顕著な効果は、トラブル対応の激減だった。
「まずトラブル対応件数が大幅に減少しました。それから、スピードも劇的に改善しています。特にAzureへの接続が遅くなっていた部分は、アラートが全く出なくなりました」(佐々木 氏)
1日に何十件も発生していたアラートがほぼゼロになり、応答速度も50~80ミリ秒だったものが一桁ミリ秒まで改善した。数値上は10分の1程度になったという。
Azureへの通信帯域も200Mbpsから1Gbpsへと大幅に拡張され、「遅い」という問い合わせもほとんど聞かれなくなった。
運用面でも大きな変化が見られた。
株式会社SHIFT
コーポレートプラットフォーム部
インフラ運用CSグループ
西川 翔 氏
「オンプレミス機器を抱えていると、故障時の対応だけでなく、保守・更改・突発対応など“見えないコスト”が常に発生していました。クラウドに移行してからは、そうした不確定なコスト要因を切り離せて、運用コストを予測しやすくなったのが大きいですね。
特に四半期に1回程度発生していたセキュリティアップデート対応が不要になったのは大きいです。以前は1回あたり4~5時間かかり、基幹部分のため夜間にシステム停止を伴う対応が必要でした。今はその停止時間が基本的になくなり、業務影響を大きく改善することができました。」(西川 氏)
問い合わせ対応も効率化された。オンプレミス機器では構築ベンダーへの問い合わせでタイムラグが発生していたが、VANILAではアルテリア・ネットワークスでの一元管理が可能になった。西川氏は「遅くても翌日には何らかの回答をいただけます」と評価する。
急速に従業員が増加し続けているにもかかわらず、ネットワークインフラチームの人員は増やさずに対応できている点も、大きな成果だ。西川氏は「以前のシステムを使い続けていたら、今の人数では恐らくパンクしていたと思います」と語る。
今後の展開
さらなる拡張性とSASE統合、新技術への挑戦に期待
SHIFTの成長は今後も続く見込みであり、ネットワークインフラにはさらなる拡張性が求められる。西川氏は「現在、ルーターの性能が2.5Gbpsとなっていますが、今後の拡張も含めて、10Gbpsぐらいまでのプランがあると嬉しいですね」と期待を語る。
テレワーク率7割という働き方を支えるセキュリティ基盤として、SASEサービスとの統合にも期待を寄せている。
「SASEとVANILAとの接続や、サービスの拡充に期待しています」(佐々木 氏)
佐々木氏は「アルテリア・ネットワークスには、当社の課題を現場レベルで継続的に相談しています。日々の運用を通じて課題を深く理解している同社だからこそ、根本的な解決につながる提案をしてほしい。当社は新しいことにチャレンジしていくカルチャーがあるので、技術やトレンドの面でも積極的にチャレンジできる提案を期待しています」と語った。
急成長を続けるSHIFTにとって、ネットワークインフラは事業を支える重要な基盤であり、今後もアルテリア・ネットワークスとの協働を通じて、新たな課題への挑戦が続いていく。
上記は2025年12月時点の内容です。
本サイトに掲載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
担当営業コメント
株式会社SHIFT様の急速な事業拡大、およびグループ従業員数1万5千人超という大規模組織における安定した社内ITインフラ運用の重要性について、深く共感致します。
コーポレートプラットフォーム部の皆さまが抱えられていた「運用負荷の軽減」という最重要課題に対し、弊社の「VANILA」がご支援できたことは、誠に光栄に存じます。株式会社SHIFT様が、常識にとらわれず新たなカルチャーや技術に挑戦し、国内の情シス部門の最先端を体現されるその姿勢は、弊社にとって常に刺激的であり尊敬の対象です。そのような企業様の根幹を支えるITインフラにおいて「VANILA」が貢献できたことは、非常に有難い機会を頂戴したと感じております。
今後も、営業・SEが一体となり、さらなる運用負荷の軽減と、株式会社SHIFT様の「攻めの情シス」への変革を強固にサポートさせていただく所存です。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
法人事業本部 第二営業本部 第一営業部
野村 浩一


