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株式会社成城石井様

課題
通信コストを見直したい
通信の品質に不満がある
成果
コスト削減を実現
バックアップ回線でも高速アクセスを維持できる
株式会社成城石井は、店舗の生命線となる日々の商品発注や販売管理などのネットワーク基盤として、アクセス回線と機器を冗長化するIP-VPNサービスVECTANT クローズドIPネットワーク Smart(フル冗長タイプ)を導入した。
店舗ネットワークの広帯域化と大幅なコスト削減を実現するとともに、メイン回線の障害時には自動的にバックアップ回線のACCA ADSLへ切り替えることで、止まらない店舗運営を実現している。

お客様概要

企業名:
株式会社成城石井
業種:
小売・卸売業(小売業)

「世界の食品を世界の街角の価格で」をコンセプトに、世界中からよりよい商品を仕入れて販売。
関東を中心に約50店舗の食料品専門スーパーマーケットを展開する。
プライベート商品や自社惣菜などにも注力する一方、輸入・卸販売を積極的に推進している。

導入フロー

導入の背景

課題1店舗運営上、止まらないネットワークが必要。

当社の提案
メイン回線にBフレッツ、バックアップ回線にACCA ADSLを組み合わせてキャリアの冗長化を図るとともに、店舗側の機器についても冗長化する、フル冗長タイプのIP-VPNを推奨。

課題2店舗数の増大に伴い肥大化する通信コストと、帯域不足。

当社の提案
成城石井様からの要件は、店舗運営上、止まらないネットワークであることと、低コストで運用できることでした。当社のバックボーンにより、機密性の高い閉域網で安定したデータ通信が低コストで行え、多彩なアクセス回線も選択できる、VECTANT クローズドIPネットワーク Smartをご提案。

導入のポイント

POINT1コストパフォーマンスを評価しました。 ネットワークが高速になる一方で、大幅なコスト削減を実現しています。

導入の効果

効果1広域イーサネットを導入していた店舗は約60%、ADSLの店舗も約20%のコスト削減を実現。

効果2バックアップ回線でも高速アクセスを維持できる。

ネットワーク構成図

インタビュー

岸 圭司 氏

株式会社 成城石井
管理本部
情報システム部 部長

導入の背景

店舗運営の要となる発注データなど重要な情報をネットワークでやり取り

1927年に創業された成城石井は、「High Quality&Good Price」を基本方針に国内・海外から厳選された良質の食材を手頃な価格で提供している。直輸入のワインやチーズ、自社惣菜、プライベート商品など、他のスーパーマーケットと一線を画す充実した品揃えで、食と味にこだわる消費者の高い支持を集めてきた。それらの強みを生かした積極的な店舗展開で東京、神奈川など関東を中心に、関西や名古屋へと店舗網の拡大を続けている。

現在、約50店舗を数える店舗運営を支えるのが成城石井の基幹システムだ。

従来、発注や販売、在庫管理などを担う基幹システムを構築・運用してきたが2007年からは店舗数の拡大に対応するため、新基幹システムが稼動を開始している。

同社ではシステムの基盤として、店舗ネットワークの最適化を図ってきた。例えば、各店舗でデータセンター内のファイルサーバーから商品の情報や発注案内を参照でき、見積書をダウンロードして発注する。本部では各店舗の仕入れや販売データなどをタイムリーに把握することで的確な経営戦略に役立てている。

同社の店舗ネットワークについて、情報システム部長の岸圭司氏は「店舗運営の要となる発注データなど、止めてはならない重要なデータをやり取りするため、信頼性を重視して店舗ネットワークを構築してきました。従来もメイン回線に加え、バックアップ回線を導入してきましたが、帯域やコストなどさまざまな課題を抱えていました」と話す。

神田 隆之 氏

株式会社 成城石井
管理本部
情報システム部 主任

庄司 吾一

株式会社ヴェクタント
営業本部
第一営業部 課長代理

導入の経緯

店舗ネットワークの刷新で通信コストを大幅に削減

同社の店舗ネットワークは、2004年に店舗へ発注端末を導入したことを契機に広域イーサネットが導入された。通信コストの兼ね合いから速度1Mbpsをメイン回線に、バックアップ回線は64kbpsのISDNを採用した。発注データやPOSデータではそれほど大量のトラフィックは発生しないものの、ファイルサーバーのアクセスやメール、インターネット閲覧などの増大とともに帯域不足が顕在化していたという。

「帯域不足に加え、店舗数の増大に伴い、肥大化する通信コストが大きな問題でした。新設の店舗などでは広域イーサネットに替えてADSLを導入しましたが、抜本的なネットワーク刷新が急務になっていたのです」と、情報システム部主任の神田隆之氏は話す。

そして、店舗ネットワークの刷新に向けて各通信キャリアからの提案を比較・検討した結果、ヴェクタントのIP-VPNサービス「VECTANT クローズドIPネットワーク Smart」を採用した。同サービスは、独自のバックボーンにより、機密性の高い閉域網で安定したデータ通信が行えることに加え、多彩なアクセス回線を選択できるといった特長がある。ヴェクタントの庄司吾一は「成城石井様は店舗運営上、止まらないネットワークであることと、低コストで運用できることが要件でした。そのため、メイン回線にBフレッツ、バックアップ回線にACCA ADSLを組み合わせてキャリアの冗長化を図るとともに、店舗側の機器についても冗長化する、フル冗長タイプのIP-VPNサービスを推奨させていただきました」と説明する。

そして、「VECTANT クローズドIPネットワーク Smart」を導入した決め手として、岸氏は「まず、コストパフォーマンスを評価しました。ネットワークが高速になる一方、広域イーサネットを導入していた店舗で約60%、ADSLの店舗でも約20%のコスト削減を実現しています」と導入効果について語る。

安永 功典 氏

株式会社アッカ・ネットワークス
ビジネスパートナー営業本部 営業第一部
アカウントマネージャ


協業会社株式会社アッカ・ネットワークス

導入の効果

バックアップ回線により障害を意識せずに業務を継続

アクセス回線の開通工事は、成城石井、ヴェクタント、アッカ・ネットワークスの綿密な調整の元で実施された。店舗は年中無休で、さらに商業ビル内の店舗の場合、ビルオーナーや管理会社との調整も必要だったが、ヴェクタントでは回線手配担当部門を中心に工事の時間などを調整した。また、アッカ・ネットワークスの安永功典氏は「企業向け専任開通サポートチームにより、スムーズな開通に注力しました。通信速度が最適になるようにADSL機器の調整を開通工事に合わせて行うなど、品質の高いサービス提供を心がけました」と話す。こうした両社のサポートに対し、神田氏は「業務に支障を来たさないよう既存の店舗ネットワークを稼動しながら、開通工事を行う必要がありましたが、スムーズに切り替えることができました」と振り返る。

成城石井では、新たな店舗ネットワークが2007年8月から順次、本格稼動を開始した。ルーターなどの機器を設置する店舗事務所内には商品が積まれ、スタッフが誤ってケーブルを抜いてしまうこともあるという。「トラブルでバックアップ回線に切り替わっても高速アクセスを維持でき、店舗は障害を意識せずに業務を継続することができます」と神田氏はバックアップ回線の効果について評価する。

今後も店舗網の拡大を加速していく計画の成城石井に対し、ヴェクタントでは、高信頼・低コストのIP-VPNサービスを通じて店舗ネットワークの拡大を今後も支援し続ける。

導入したサービス

協賛会社

 

本紙に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

事例記述内容は取材当時のものです。

株式会社ヴェクタントとは、アルテリア・ネットワークス株式会社の取材当時の旧社名です。

VECTANTとはアルテリア・ネットワークス株式会社が提供するIP接続サービスのブランド名です。